ニューイングランド生活 第7週・第8週

(すみません、第7週・8週の日々は旅行していたこともあり、あまり記述がありません。簡単ですが記録だけ残しておきます)

10/9 (Mon)

 コロンバス記念日、もしくは先住民記念日の祝日。北上する低気圧の影響で雨と風が強く、家の前の木の落葉が続く。出かけるのもままならない天気なので、家でいろいろ作業する。
 先月、ポートランド州立大学の政治学者による植民地主義を肯定する論文がThird World Quarterlyに掲載され、それをめぐって批判地理学や開発学の中で大きな反論・抗議運動が発生し、後に論文が撤回されたという記事がWashington Postに掲載されていたことをツイッターに書いたところ、今までにないくらい数多くのリツイートがあり、反響にビックリ。誰がRTするかによっていろいろ変わるのかな、と思う。私はツイッターを自分のメモ用に使っているが、今後も適宜紹介する機会も設けていきたいと思う。

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10/10 (Tue)

 大学の学年暦の上では、本日が秋休み最終日。でも、図書館へ行くと普段通り開館していて、短縮時間でもなさそうだったので少々安心。科研の申請書に手を入れたり、溜まっていたものを読んだり。12日からカナダへ数日行く予定のため、それに関連する地図や資料を探したりする。
 昼食で街中へ出かけた以外は、概ねオフィスで作業の一日。

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10/11 (Wed)

 朝、久しぶりにランニング。5kmを約5分半のペース。以前、陸上で中長距離を走っていた頃は1マイル(1600m)を5分少々で走っていたが、今は頑張っても8分半にいかないくらい。まぁ仕方ない・・・。
 日中は終日オフィスで作業していた一日だと思う。

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10/12 (Thu)

 この日からカナダへ遠征。朝9時過ぎに出て、ヴァーモント州を北に向かい、カナダへ入国。ケベック州は本当にフランス語表示だらけ、異国に来た感覚が楽しい。ガソリンスタンドで地図を買い、農村地域の下道を少し回る。不思議な道のマークのところを通り、農場を見ても何かわからない池のエリアがあったが、これは後にクランベリー農場であったことがわかる。
 16時半ごろに目的地ケベックシティに到着。予約していたホテルにチェックインし、日が暮れるまでの間に、街を散策。なるほど、確かに城壁に囲まれた街だなぁと実感。城壁の内側が小高い丘になっているのも興味深い。
 夜になり、ホテルのそばまで戻ってから、妻がYelpで見つけた高評価の店へ。少し待たされたが、2人で座れた。メニューをみると、いわゆる地産地消を意識した店であることがわかる。ビールもいろいろあり、美味しい。料理はアメリカのような大量サイズではなく、割と小さな皿に盛られてくる。全て美味しく、つい追加注文で食べ過ぎた・・・。

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10/13 (Fri)

 午前中、ケベックシティの市内を散策。午前は快晴で、気持ちよくあちこちを見る事ができた。セントローレンス川の河口エリアもなかなか綺麗。ただ、ここで大西洋に出るわけではないことを改めて知る。日本人の観光客も多く来ていた。ウィニペグへ行くセメスタープログラムの学生は、ぜひここにも来られるといいな…。
 午後1時ごろにケベックシティを出てモントリオールへ。なるべくセントローレンス川の諸相を写真に収めるべく、下道で写真を撮りながら進む。ケベック特有の細長い長方形の土地区画も見かけたが、うまく写真に収まらず残念。次第に雲も多くなり、写真撮影は諦めてモントリオールへ高速を飛ばす。
 モントリオール市内では空港へ直接向かい、午後5時半過ぎに到着。こちらへ遊びに来た母を当地で迎える。到着ゲートで会えるか心配だったが、無事に会えて一安心。その後は車で市内へ。市内各地の高速道路が工事中で、道に迷い続けたが、なんとかホテルに着けた。夕食は近くをぷらぷら歩いて見つけたアルゼンチン料理店へ。牛肉のグリルが美味しかったが、サンチャゴで食べたものに比べると物足りなかったかな・・・。

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10/14 (Sat)

 午前9時ぐらいに出て、モントリオールの郊外へ紅葉を観に行く。朝から雨、山へ向かうにしたがい霧も出てきてどうなるかと思いながら、目的地のMont-Tremblantへ行く。着いてから無料リフトに乗り、「上に行っても何も見えないよ」と言われながらも有料リフト券を買って山頂までゴンドラに乗る。霧の中から一部湖や紅葉の木々が見られ、快晴ではなかったものの、悪天候の割には意外に綺麗に見られたのではと皆で納得。ここは冬はスキーリゾート、夏は避暑地として利用されているらしい。また来たいと思える場所だった。
 夜はモントリオール市内を散策、マギル大学のそばのブリュワリーパブで夕食。メニューボードに書かれていたビールはほぼ制覇したと思う・・・。

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10/15 (Sun)

 やや天気が悪い中、モントリオールの市内めぐり。ノートルダム大聖堂は通常日曜は入れなかった場所だったが、「母がクリスチャンでミサに参加する」と言ったら入れてもらえた。ここで私は初めてカソリックの礼拝を経験。なるほどと学ぶことが多かった。聖歌隊が後部の上におり、ソロで歌う指揮者が前にいて、ソロで歌う女性の声がとても素敵だった。
 昼はあちこち歩いたあと、ベーグル店を求めてユダヤ人街を回る。観光名所?になっているのかわからないが、ベーグルは安くて美味しく、まとめ買いしていく。ただ、正統派ユダヤ教徒の人々をたくさん目にするエリアだった。夜はホテル近くのビール店で夕食。毎晩美味しく食べられたことに感謝。

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10/16 (Mon)

 午前に出て、我々の本拠地であるマサチューセッツ州の大学街へ。途中ケベックの農村地域をとおり、ワインを買っていく。アメリカへの国境は車両の列が長かったが、通るのはすぐだった。夕方に無事到着。妻がUMassへクラスに行き、そこから戻った後に家にあるもので夕食。

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10/17 (Tue)

 午前中は大学街の案内。大学内のチャペルや肖像画を見たり、市内を歩いたり。午後は買い物など。Trader Joe'sやWhole Foodsなどを回り、母が必要としていた土産品を購入。夜は大きなキャベツや牛肉を利用した鍋。呑みながらいろいろ話した。

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10/18 (Wed)

 午前中に出てプリマス地方へ。私の個人的な関心でクランベリーの農場が見たかったのだが、見事に沼地の州各地を観ることができた。さらに観光農園へ行ったところ、ここでは陸上の収穫も実施していて、どちらも動画に納めることができた。ラッキー!
 ボストン市内のホテルにチェックインした後、夕食は中華街へ。久しぶりにアジアらしい食べ物を食べる。四川系の水餃子が絶品だった。1998年に高校時代の同級生と中国を旅行した時に成都で食べた水餃子を思い出させられる味だった。

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10/19 (Thu)

 終日ボストン市内観光。チャールス川を渡ってMIT、ハーヴァード大学を見学し、そこで昼食。再び地下鉄で市内に戻り、トリニティー教会を拝観?。パイプオルガンの練習がとても印象的だった。ここから少し歩いてプルデンシャルタワーの上の展望台へ行き、そこから市内を望む。ひたすら写真を撮り続けた。じっくり満喫した後、ボストンコモンの公園へ。犬を放して走らせている家族が多く、101匹のワンちゃんのような大きなダルマチア犬もいてビックリ。最後は再び中華街へ、夕食は別の店の中華。ここでも美味しくいろいろ食べた。

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10/20 (Fri)

 早朝に母を空港行きシャトルバスへ案内して見送ったあと、少し休んでから出発。自宅までの運転は2時間を切る。ようやくまともにボストンから自宅へ運転で帰ることができた。
 少し休んだ後、予定していた運転免許の路上試験を交通局(RMV)へ受けに行く。いきなり聞かれたのがハンドシグナルの説明で、それが不十分と言う理由で落とされてしまう。こんなことがあるのか・・・最初は激怒したが、もう少し調べておけばよかったと自分も反省。ちょうど同じ頃に交通局で妻が仮免申請をしていたところ、滞在期間が1年未満では免許取得条件の適応外との理由で却下された。これまたビックリだが、後で調べてみたところ、7月に州の政策が変わったようで、滞在1年以上の者でないと運転免許が取得できないという方針に変わったらしい。妻は残りの期間を国際免許で運転していくことになった。私の場合は審査に通ったので(おそらく社会保障番号(SSN)を持っていたからだと思う)、このまま運転免許取得を目指すことにする。
 とはいえ、試験に落ちたり書類を却下されたりでお互い気分が晴れず、帰り際に近くの酒屋でビールやワインを買い込み、夜は呑み会。なんだかなぁ・・・アメリカに到着したその日に追突されたり、レンタカー会社ともめたり、加害者担当の保険会社へレンタカー代の補償を請求したりと、車関係だけずっと問題が続いたままだ。

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10/21 (Sat)

 昼に所属大学の先生ご夫妻に昼食会へ招かれ、二人で参加する。アジア系の中世史の先生のご夫妻も招かれていて、さらにその方の奥さんが日本のアートについて学んでいるという話もあり、いろいろな方向へ話題が展開する。12時過ぎに行って、お開きとなったのは17時半。ずいぶん楽しくいろいろ話したものだ・・・。帰宅後、妻と軽く飲みながらいろいろ話し、今日は店じまい。そんな日もあるでしょう。

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10/22 (Sun)

 路上試験に関する前々日のモヤモヤの件をさらに調べた結果、やはりマサチューセッツ州は滞在1年以下の人は免許を取るのが難しいことがわかる。日中は溜まった新聞を読んだり、NFLのTV中継を見たり。あとは記憶が曖昧。ウェブで検索していたら幸い予定に空きがあり二度目の試験を予約。次は現住地の北にあるGreenfieldで路上試験を受けることになった。