ニューイングランド生活 第3週

(記録はつけていましたが、更新しそびれていました。すみません。少しずつ更新していきます)

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9/10 (Sun)
 朝9時過ぎに泊まった宿をチェックアウトし、近くのスーパーで軽食と日曜朝刊を購入し、ここで朝食を済ませる。10時から開館すると思っていた美術館が11時からだったので、再びカフェ内でお茶しながら読書で時間をつぶし、11時に美術館へ。いろいろ観たし、私自身はアートがやや苦手なのであまり深入りはしなかったが、Facebookの友人がどれだけ"本当の友"かを確認するために世界を回って友人全員(許可を得た者のみ?)の写真を撮ってくる"Are You Really My Friend?"という企画は興味深かった。Facebookが私の引退時まで続いていたら、ぜひやってみたい企画だなと思う。
 昼過ぎまで展示を観た後にNorth Adamsを出発。地図をみるとこの街の南西部にマサチューセッツ州で一番高い山があり、そこへ車で行けるということで、ドライブしながら行ってみた。Mt. Greylockという山で、標高は3400ft(約1030m)とそれほど高くなかったものの、頂上にある展望台(記念碑)からは北の州の山地や西のニューヨーク州方面が遠望できて、なかなか良かった。ここからは下道でゆっくり大学町まで帰る。ほとんど信号がない道で、カーブも多かったが、農地があまりないのが意外だった。約2時間少々で帰宅。

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9/11(Mon)
 朝テレビをつけると、911のメモリアルが放映されていた。16年か・・・テロが発生した日は留学1年目で、火曜の朝2コマが終わった後にいろいろ知った当時のことを思い出す。
 妻と1時間弱テニスをした後、午前中は大学のオフィスで作業。新しい部屋へパソコンを持参したが、Wifiがやや不安定で同時にいろいろなことがオンラインでできない・・・。ひとまず、以前この部屋を利用していた先生にメールしてみる。でも角部屋で静かで棚があるのは感謝。明るさも良い。
 午後、妻とともに購入した車を取りに行く。予定より15分ほど遅れて自動車販売店に行ったが、担当の方が前のお客さんの対応で長引いており、実際に話ができたのは3時半ぐらいだった・・・。
 待っている間に、待合室に置いてあった経済誌Fortuneを読む。この雑誌では毎年全米トップ500および世界トップ500の企業が掲載されており、授業でも時々触れていたが、きちんとリストを冊子で見たのは初めてだった。大学生にとってアメリカの大手企業はメーカーや外食関係以外だとなかなか思いつきにくく、同時に日本の三大都市圏ほど分布が偏っていないので、いつかこれを授業でもう少し掘り下げたいと考えていた。毎年出している雑誌だし、様々な分析もしているので、これをもとに空間的な変化を追ってみたいと思う。完全な二次資料依存型の研究になってしまうが、アメリカの経済地理的な基礎を把握するうえで悪くないテーマだと思うが、どうなるだろうか・・・。
 ようやく担当者がやってきて、説明を受ける。今回我々が購入したのはマツダの3(日本のアクセラ?)。業者側がナンバープレートや登録も準備してくれて、準備は万端。スノータイヤもついてくる購入なので、冬に向けても一安心。私が求めていたハッチバック付だけでなく、音響にBOSEのスピーカーがついていたり、シートが合成皮?でできていたりと、高級感があり良い。無事に住まいまで運転し、一件落着。レンタカーも返却できて良かった。保険関係も手続きがほぼ終わり、少しずつ前進した感じ。
 夜は夕食後に長寿クイズ番組"Wheel of Fortune"と"Jeopardy!"を観る。留学時代は夕方に一度帰宅し、夕食を作って食べてJeopardy!を観て、新聞に目を通してから院生室に戻るのが日課だった。結婚後は家で仕事をするようになって久しい(ただ今でもたまに夜研究室へ行き、そこで夜を過ごすこともある!)が、夜の安定した時間の過ごし方も大事にしたいと思う。

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9/12 (Tue)
 朝のテニスはお休み。朝食後、自動車購入後1週間以内に義務付けられていたマサチューセッツ州の車検に行く。新聞を読んだりiPad miniをいじりながら(今回の渡航前に携帯ショップへ行ったところ、変更のなりゆきでiPad miniを持つことになった・・・)、作業完了を待つ。1時間ほどで完了、どこも問題がなく安心。
 午後は図書館の研究室へ。いろいろ読んだり、コメントしそびれていた内容に対応したり、記録を書いたり。
 妻と話し合い、夕食は午後6時からとすることにして、それに間に合わせて帰る。夕食や読書などにじっくり時間が使えるのはとても大切。職場から徒歩10分の距離に住んでいるのにもかかわらず、なぜこれが日本で出来なかったのだろう、と思う。妻が言うには、私は「残業しがちなタイプ」らしい。少なくともここにいる間は、それを改善する生活をしたいと思う。

9/13 (Wed)
 今朝もテニスはお休み。朝食後、そのまま図書館地下のオフィスへ。日本から持ち込んだ資料とそのコメントを執筆。前夜に某国際誌の特集号への投稿掲載がほぼ確実になったという知らせを受けて、今一度文章や資料を読み直す。なんだかんだと仕事をしているうちに夕方に。結局昼食を取らないまま時間が過ぎた。本年度の春学期は体重の減量を目指し、いろいろ考えた末に「可能な場合は昼食をやめ水を飲むだけにする」ことを実施し、それで4−5kg減量することに成功したが、アメリカに来てからの今学期は授業担当がないのでキャンパスを歩き回りカロリーを消費する機会も少なくなるし、昼食抜きを再びやってみようかなと思う。
 夕食&クイズ視聴まではいつもどおり。溜まっていた新聞を読んでいたが、NY Times日曜版のスポーツ欄にあったNFL選手Colin Kaepernickに関する記事を読み、いろいろ新たに知る。本人が取材拒否していたにもかかわらず、生い立ちから現在までの流れに対してよくここまで調べ上げたなぁと感心。アメリカでは通常様々なイベントの開始前に国歌斉唱が行われ、その際には観客も選手も関係者も皆起立して帽子をとり、胸に手を当てて聞くことが求められているが、彼は昨年NFLの試合で国歌斉唱時に膝をついたまま静止し、起立して胸に手を当てることを拒否したことで大きな話題になった。それは彼が現在のアメリカで人種問題をはじめとした様々な社会正義の欠如(なくならない不平等・不公正)への反発として行っていたジェスチャーであり、それに共感した選手も多くいた。しかしながら、シーズンが開始した今年のNFLにおいて、彼はまだどのチームとも契約していない。もちろん彼のケガの快復を待っているという見方もあるが、それ以上に大きいのは、NFLのオーナー陣がアメリカのどのプロスポーツよりも保守的で白人的である、ということである。
 記事によれば、NFLオーナーに共和党支持者が多い現状では、明確な政治的意思とともに抗議活動を行う彼と契約することに積極的なチームは皆無なのではないか、とのことだった。日本で言う「干された」状況なのだろう。日本のスポーツも決して対岸の火事ではないが、残念な話だと思う。

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9/14 (Thu)
 今朝は一人でランニングに行く。テニスコートを越えた先に、旧鉄道路線跡を自転車や散歩用のトレイルにした場所があり、そこへ入ってしばらく走ってみる。以前自転車で通っていたので、エリアの雰囲気はわかっていたが、走ってみるとやはり距離はある。片道約2マイル(3.2km)を行き、引き返す。ペースは約5分40秒。ランニングは久しぶりだったので、太股に筋肉痛が出てくるが、良い汗がかけた。
 朝食後に図書館オフィスへ。NY州の某大学で教えているYさんからメールをもらい、近況報告を書く。また、研究仲間から依頼された英文アブストの校正や、掲載が近付いてきた共著論文の読み直し。文章にやや繰り返しが多いのが気になるが、載せてくれるのならありがたい。自分のライティングをここで再び向上させておきたいところ。合間に、別の資料へのコメント書きを終える。週末にどこへ行こうか考えてエリー運河沿いの史跡を探したが、意外にないようで残念・・・。
 夕食&TVまではいつもどおり。留学時代の先輩にあたるJohnに再び電話してみたところ、しばらくしてからかかってきて、いろいろ話す。4月にボストンで開催されたAAG(アメリカ地理学会)以来かな。彼と電話で話しながら、クリーブランド・インディアンズが22連勝をかけて戦っている試合が中継されていることを知り、テレビのチャンネルを回してみる。ちょうど9回で1点差で負けているところだったが、その後に同点打が出て延長戦へ。延長10回にサヨナラヒットが出て22連勝を実現。勝ち始めたのは8月23日だそうで、我々の渡米前。すごいなぁ・・・。

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9/15 (Fri)
 朝の運動はお休み。普通に大学へ行き、論文修正や依頼された英文チェック、読書。その他、詳細は失念。